よく聞かれるご質問ですので、回答を載せてみます。
図鑑を使ったことがある方ならお分かりになると思いますが、『これ1冊で全部OK!』と言える図鑑は残念ながらありません…。
少なくとも3冊以上はお持ちになることをおすすめします。
●ご自宅用…日本全国の植物を全て網羅しているような分厚くて重たい図鑑。牧野植物図鑑のような図鑑は重たくて大きく、野外へ気軽に持っていけませんので、帰ってきてご自宅で読んでみる用ですね。ただし値段が非常に高いので、図書館を利用してもいいかもしれません。
●野外用…文一総合出版から出ているような樹木、冬芽、野草などジャンル限定のハンドブックタイプ。薄くて小さいので気軽に持っていけますね。ただし『薄くて小さい』=『情報量不足』なので、ご自宅用図鑑を参照する必要があります。
●ご当地限定図鑑…ほおずき書籍から出ている、『花かおる●●』シリーズなど信州地域限定の図鑑、JTBパブリッシングから出ている『大人の遠足』シリーズの高尾山や尾瀬など有名な自然公園の地域限定図鑑、もしくはその地域の博物館が出している図鑑(冊子)がよいでしょう。博物館発行の本は博物館に直接問い合わせれば、大抵は通販で買えます。
●見分け方図鑑…上記の図鑑は科で分かれていることが多いですが、最近は葉の形や花の色、生えている場所で調べられるものなどバリエーションが増えてきました。また一見似ている植物を比較紹介しているものもあるので、植物に関心はあるけれどどうやって種類を調べたらよいかわからないという方にはおすすめです。
図鑑はいつも手元に置いてすぐ読める状態にしておくといいですね。
また、一度覚えた植物のページに見つけた日と場所をメモしておくと、ご自分の『フェノロジー』ができてきますよ。