5月中旬の高尾周辺の山は、遠くからでも判るほど黄色い花があちこちで目立ちます。
特に京王線高尾山口駅のホームから東高尾山稜を見ると、山に黄色のストールをかけたように見えます。つる植物なので、他の木に巻き付いて大きくなります。
この黄色い花はマメ科の「ジャケツイバラ」。「蛇結茨」と書くそうです。なぜこんな名になったのか、以前から不思議に思っていましたが、手に取って見られる場所がありましたので、近寄って見てみました。
花は大きくて見ごたえがあります。つるを引き寄せて撮ろうとしたら激痛が!
よく見ると、枝に無数のとげがあります。思わず手を引っ込めました。
バラよりもとげが多いのではないでしょうか。
恐る恐るとげの少ないところを選んで引っ張ってみたら、花の落ちた痕と痕の間に、未だ固くなっていない青いとげが見えます。
花が終わると、すぐにとげを作り、他の木に這い上っていく。あの曲がったとげの多さを見たら、「蛇が結ぶ」茨というのも納得できるような気がしました。