写真をクリックすると説明が出ます
【地図読み教室、または自然観察会の貸切について】⇒お申込み・お問合せはこちらへ
2~6人のグループ(女性を含む)での貸切対応もご相談可能です。ご希望の日時と人数とご予算をご相談下さい。
※団体様の場合は野外での安全管理などお打ち合わせが必要なため、出来れば3か月以上前までにご相談下さい。
今年は昨年よりも期間が短いのですが、10/26~11/10、吾妻渓谷シャトルバスが走ります。
東吾妻町観光協会HP⇒http://www.tohgoku.or.jp/~aysk/pg234.html
吾妻渓谷沿いの道は一般車両が入れないので、お車の方でお越しの方にもこのシャトルバスはおすすめです。
JR吾妻線との接続も大変良いです。シャトルバスの始発はJR吾妻線の岩島駅です。
終点で降りて、エレベーターで川原湯温泉までのぼり、日帰り入浴も楽しむことができます。
その後は岩島駅までバスで戻らなくても川原湯温泉駅から吾妻線に乗れますよ。
ぜひ乗ってみてくださいね。
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
紅葉シーズンを前に、土砂崩れで通行止めだった吾妻渓谷遊歩道が10/12から通れるようになったそうです。
ただし、一部まだ紅葉台近くのつり橋付近など、通れないところがあるようですので、お気をつけくださいね。
【ご参考】
・吾妻渓谷の自然
・東吾妻町HP
https://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1684287757625/index.html
ここ数年、毎夏のことですが、今年も吾妻渓谷遊歩道が土砂崩れのため、通行止めになっているそうです。
山の中の遊歩道は通行止めですが、渓谷沿いの舗装された道路は歩けます(一般車両は通れません)。
東吾妻町と長野原町の境目のエレベーターを使えば、岩島駅から川原湯温泉駅まで渓谷沿いに歩くことも可能です。
お近くにお越しの際は暑さ対策を十分にして散策してみてください。
【ご参考】
・吾妻渓谷の自然
・東吾妻町HP
https://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/kankou/contents/1204103468186/index.html
いよいよGW!4月27日(土)~5月6日(月)の間に、吾妻渓谷シャトルバスが今年も走ります。
↓東吾妻町観光協会HP↓
http://www.tohgoku.or.jp/~aysk/pg173.html
JR岩島駅前からスタートして、吾妻渓谷沿いを走り、小蓬莱の下に到着するバスです。
吾妻渓谷沿いの道は一般車両が入れないので、お車の方でお越しの方で、脚の弱い方がいらっしゃるときにもこのシャトルバスはおすすめですよ。
車窓からは吾妻渓谷の美しい新緑を楽しめます。
終点の小蓬莱の下からは、エレベーターで川原湯温泉街まで上がり、共同浴場王湯で入浴できます。
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
吾妻渓谷の玄関口、道の駅あがつま峡そばでもレンタサイクルが利用できるようになりました!
電車でお越しの方もJR吾妻線川原湯温泉駅前で借りて、道の駅あがつま峡まで吾妻渓谷沿いにサイクリング、関越交通バスが来るまで吾妻峡温泉天狗の湯でひとっ風呂、JR岩島駅から帰る、ということもできますよ。
【レンタサイクル貸出返却】
東吾妻町吾妻峡周辺地域振興センター(吾妻峡レールバイク アガッタン受付)
住所 群馬県吾妻郡東吾妻町松谷868-1
電話 0279-26-9431
休業日:水曜日・木曜日(吾妻峡レールバイク「アガッタン」休業日)と冬期
※なお、下記の施設においても、貸出及び返却は可能だそうです。
川原湯温泉あそびの基地NOA
住所 群馬県吾妻郡長野原町川原湯223-5(JR吾妻線川原湯温泉駅そば)
電話:0279-82-5250
道の駅八ッ場ふるさと館
住所 群馬県吾妻郡長野原町林1567-4
電話:0279ー83-8088
今年のGWも4月28日から2023年5月7日の間に、吾妻渓谷シャトルバスが走ります。
↓運行会社の関越交通HP↓
https://xn--kan-etsu-570mf803ch5fors.net/publics/index/72
JR岩島駅前からスタートして、吾妻渓谷沿いを走り、小蓬莱の下に到着するバスです。
吾妻渓谷沿いの道は一般車両が入れないので、お車の方でお越しの方で、脚の弱い方がいらっしゃるときにもこのシャトルバスはおすすめですよ。
車窓からは吾妻渓谷の美しい新緑を楽しめます。
終点の小蓬莱の下からは、エレベーターで川原湯温泉街まで上がり、共同浴場王湯で入浴できます。
また岩島駅までバスで戻らなくても川原湯温泉駅から電車に乗れますよ。
大変便利なバスなのでぜひ乗ってみて下さいね。
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
吾妻渓谷の紅葉は例年ですと10月末から11月第一週くらいまでなので、今年はどうかと行ってきました。
JR吾妻線岩島駅からは期間限定の「吾妻渓谷シャトルバス」が出ているのですが、バスが出るまでに50分くらい時間がありました。
岩島駅の前にある国道を西に歩くのが一番わかりやすいのですが、車の往来が非常に多いので、国道より南側の吾妻川を渡ったところにある道を歩くことにしました。
この道はほとんど車が通らず、リンゴ園やブドウ園が点在していて、静かな里山の風景を楽しめます。
途中、吾妻川をのぞいてみましたが、少し紅葉には早いようでしたね。
あとで地元の方何人かに伺ったところ、『最近一気に寒くなったけど、全体として暖かいね』『今年は紅葉のピークがなく終わるかも』ということでした。
吾妻渓谷の入口にあたる「道の駅あがつま峡」までは、岩島駅からおよそ徒歩40-50分くらいで着きます。
さらに吾妻渓谷に向かって歩いていくと道の両側に駐車場が2つ増えていました。
吾妻渓谷沿いの道は一般車両通行禁止なので、お車で脚の弱い方は「道の駅あがつま峡」より先の吾妻渓谷寄りの駐車場に停めるといいですね。
「吾妻渓谷シャトルバス」の停留所も新しくできた駐車場のすぐそばにあります。
鹿飛橋です。
ここはあまり陽が当たらないので、まだ青葉のままでしたね。
アザミの仲間のアサマヒゴタイです。
薄いピンク色が可愛らしく、管理人は「吾妻渓谷の秋のお姫さま」「女王さま」と呼んでいます。
例年ですと9月には終わってしまう花なのですが、やはり今年はあたたかったのでしょう。
紅葉はおそらく11月第二週くらいまででも楽しめそうです。
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
今年は10/22~11/27(11/14以降は土日祝日のみ)、吾妻渓谷シャトルバスが走ります。
https://kan-etsu.net/publics/index/72/
吾妻渓谷沿いの道は一般車両が入れないので、お車の方でお越しの方にもこのシャトルバスはおすすめです。JR吾妻線との接続も大変良いです。始発はJR岩島駅です。
終点まで乗れば、エレベーターで川原湯温泉までのぼり、日帰り入浴も楽しむことができます。
岩島駅までバスで戻らなくても川原湯温泉駅から電車に乗れますよ。
ぜひ乗ってみて下さいね。
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
何年ぶりでしょう。
7/16から、JRの高速バス『上州ゆめぐり号』がJR吾妻線川原湯温泉駅に停車するようになります!
朝08:05にバスタ新宿発→乗換無しで川原湯温泉駅に11:36到着→吾妻渓谷を歩いて16:31の高速バスで帰る、という日帰りハイキングが可能になりました。
午前中に川原湯温泉駅に到着する下り電車は8:43、10:13、12:00でしたので選択肢が一つ増えましたね。
川原湯温泉駅からは東側に約20分歩いて、ダムサイトのエレベーターで下に降りれば吾妻渓谷のハイキングコースの入口の鹿飛橋に出ることができます。
帰りは川原湯温泉駅に戻らずに徒歩で下流側の道の駅あがつま峡に17時までに着き、関越交通のバスで吾妻線の駅に出て帰る、という方法もあります。
岩島駅前には野菜や果物の直売所、矢島駅には和菓子屋、郷原駅にはパン屋、群馬原町駅にはスーパーマーケットやケーキ屋、飲食店がありますので、電車を待つ間にお買い物ができますね。
JR高速バス『上州ゆめぐり号』の7/16以降の時刻表はこちら↓
http://www.jrbuskanto.co.jp/e6_1/pdf/e6_1.pdf
関越交通のバス時刻表はこちら↓
6月3日の測量の日に合わせて、6/1-3、新宿でイベント(入場自由)が開かれます。
今年公開の『大河への道』のモデルになった伊能忠敬の展示、東日本大震災後の地殻変動、災害伝承についての国土地理院のお仕事など興味深い展示がいっぱいです。
どなたでも入れますのでお近くにお出かけの際は行って見て下さいね。
以前見たツキノワグマの樹皮の剥ぎ跡がその後増えているかどうか、専門家の方に同行していただき、見に行ってきました。
同じ場所ではツキノワグマの剥ぎ跡は増えている様子はありませんでしたが、代わりに見つけたのがこちら。
ニホンジカが角を研いだ跡です。
ツキノワグマは大きく樹皮を剥がしてその下の皮をなめているのですが、ニホンジカは角研ぎなので細かく傷がついています。
でもなぜカモシカでなく、ニホンジカとわかるかというと。。
ニホンジカの毛はカモシカと異なり、中空なのだそうです。
ためしに毛を折ってみると...簡単に折れ曲がります。
本当に中空でした。
目線と同じくらいの高さに傷がたくさんついている木を見つけたら、毛がついてないか見てみて下さいね。
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
車のない方に朗報!
岩島駅から吾妻渓谷までシャトルバスが出ます。
これなら首都圏の方でも日帰りで楽しむことが可能です。
期間:2022年4月28日~5月8日
午前中は2本だけですが、岩島駅発のバスで行くとゆっくり過ごせますよ。
GWは吾妻渓谷が様々な緑に彩られ一年で最も美しい季節。身体まで緑に染まるようです。
《詳細は》
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
「地図読みを上達するには?」とよく皆様からご質問をいただきます。
お伝えしているのは、「今が地図読み上達に一番良い時代」であるということです。
『本では理解できるが、実際の風景と地図で表現された地形と照らし合わすことができない』というお悩みはたくさん聞きます。
今はスマホのGPS機能を使えば地図上で現在地確認がしやすくなっていますよね。
なので、じっくり地形図と向き合って、なぜ現在地がこの場所と言えるのか考えることができます。
以前よりも動画配信などで地図読みのスキルを公開する方が増えてきましたので、その気になれば、いくらでもご自分で学ぶことができます。
地図読みの本については、こちらにご紹介しましたので、ご覧になってみて下さいね。
おかげさまで11-12月の地図読み教室は4回とも無事に終了しました。ご参加は合計13人。
お天気の崩れが心配でしたが、ご参加いただいた皆様の運が良いのでしょう、雨にも降られず楽しく終わることができました。
現在のところ、地図読み教室の募集予定はありませんが、事前に日程や内容をご相談いただければ個別に実施は可能です。11月中旬から5月中旬までが地図読みに良い時季ですね。
※ご相談は女性に限定させていただきます。
お問い合わせはこちらへ。
お待たせしました!
定員4人という少人数制、地図読み初心者&女性限定の地図読み教室、
11/21(日)、11/23(火・祝)、12/5(日)、12/19(日)
満員御礼ありがとうございました。
11/19午後7時現在、お申し込みを締め切らせていただきました。
4回ともすべて同じ内容です。連続ではありません。
お一人様1日間のお申込みでお願いします。
数少ない機会ですので、ふるってお申込みください。
※体調不良の方はご参加をご遠慮ください。キャンセル料はかかりません。
※※不織布マスク(フェイスシールドやマスクシールドは不可)を必ずご持参、正しくご着用下さい。
※※※講師は2021年9月にファイザーワクチンを2回接種しています。
詳細はこちらへ。
【★お願い★】
お申込みのメールアドレスは正確なアドレスのご入力をお願いします。
今年の秋も岩島駅から吾妻渓谷までシャトルバスが出ます。
これならお車のない方でも首都圏の方でも日帰りで楽しむことが可能です。
期間:2021年10月23日から2021年11月14日の間
午前中の2本、岩島駅発のバスで行くとゆっくり過ごせますよ。
吾妻渓谷のハイキングコースは道幅が狭いので、他の方と接近することが多いです。
必ずマスクを正しく着けてお楽しみくださいね!
《詳細は》
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
ご参加は合計6人。両日ともお天気に恵まれ、爽やかなハイキングを楽しめました。
地形図を自分用にカスタマイズすることの大切さ、尾根谷の読み取り方、隠れピークをあらかじめ見つけておくためのヒント、コンパスを使った山座同定、尾根と谷の実際の見え方などの解説をしました。
他に、渡来人の横穴墓群、崖に巣穴をつくる変わったクモの解説、沿海部に特有な植物などの話もしました。
次回は11月下旬~12月中旬の日曜日に合計3回実施を予定しております。ぜひご参加くださいね。
お待たせしました!
定員4人という少人数制、地図読み初心者&女性限定の地図読み教室、5/2と5/9、ただいま受付中です。
4/28(水) 11時現在、5/2(日),5/9(日)お陰様で定員に達しました。
同じ内容ですので、どちらか一日間をお選びください。
次は11月と12月の3回を予定しております。
数少ない機会ですので、ふるってお申込みください。
お一人様大歓迎です!
詳細はこちらへ。
【★お願い★】
お申込みのメールアドレスは正確なアドレスのご入力をお願いします。
5/2と5/9の地図読み教室の下見のため、湘南平に行きました。
ここは平塚市の公園になっており、平塚方面からは路線バスや自家用車でもアクセスできます。
レストランや売店、トイレが整備されており、360度の大展望が開けることでも有名で、休日は多くの人がやってきます。
あたりは園芸種の花やツツジ、桜が植えられていて、大変華やかです。
下山は南側の尾根を辿って大磯駅に降りるつもりでしたが、まだ歩いていない南西の道があることを思い出し、試しに行ってみました。
南側の尾根道と違い、あまり使う人がいないのか、殆ど人に会いません。
爽やかな薄緑色の山の中はとても静かで気持ちよく歩けます。
この南西の道はずっと下りで途中から少々きつい勾配なので、滑らないよう足元に気をつけて歩き、少し一息つこうと立ち止まったところ、脇に小さな青い花がたくさん咲いていました。
ホタルカズラの花です。
湘南平~高麗山では初めて見たので嬉しくなってしまいましたね。
40株くらいが集まって生えています。
ワスレナグサやヤマルリソウと同じムラサキ科です。
高尾山方面にもありますが、太陽の当たる乾いた南斜面で、道のわきの草がまばらになった場所に多い印象があります。
この場所も同じような環境でした。
同じムラサキ科のヤマルリソウも同じ時期に咲きますが、どちらかというと太陽があまり当たらない、近くに水辺がある場所に多いです。
指を入れて撮ってみました。
大きさがおわかりになりますか。
この青色が見たようには画像になかなか出ないので写真は難しいですね。
左下の紫がかっているのは咲き始めで、だんだん青くなります。
同じ科のヤマルリソウも咲き始めと咲き終わりでは色が変わりますが、何故変わるのか、いつも不思議に思うナゾの植物であります。
Red-Geo地図読み教室のフィールド、湘南平~高麗山の麓に4/17、新オープン予定の大磯コネクト(大磯港賑わい創出施設)。
プレオープンイベントとして、一日間だけですが、大磯港付近のクルーズ船がでるというので行ってきました!
船は284人定員のところ、コロナ感染防止のためでしょう、1回あたり100人で締切です。
早くから長蛇の列ができていましたが、何とか申し込みできました。
大磯町のゆるキャラ、"いそべぇ"がちゃんとマスクをつけてお出迎えしてくれます。初めて着ぐるみを見ましたがとっても可愛かったです!
※"いそべぇ"は大磯の照ヶ崎海岸に潮水を飲みにやってくる「アオバト」という黄緑と紫の配色の美しい鳥がモデルになっているんですよ。
いつも陸から見ている湘南平から高麗山の尾根を海から眺めるのは新鮮な体験です。
目を凝らすと右側奥にグレーの三角の山が見えます。
湘南平に登ると相模湾の北側に見える、ピラミッド型の山、丹沢大山(標高1,252m)です。
西を見ると、箱根と伊豆の山並みが見えます。
右側に少し尖って見えるのは、箱根の金時山(標高1,212m)です。
薄曇りで暖かい日だったので、富士山は見えませんでしたが、4月と9月の「ダイヤモンド富士」の日に、このクルーズ運航があったら、素晴らしい眺めが楽しめることでしょう。
ちょうど渡り鳥の端境期なので、野鳥の姿は少なかったのですが、ブイ(浮き)につかまって休んでいるウミネコの姿が見られました。
冬ならたくさんのカモメ類が見られて楽しそうです。
今回のコースは大磯港から南に2kmほど進み、東側の花水川河口が見えるところでUターンするという30分間のクルーズでした。
係員の方に伺ったところ、今後はいろんなイベントクルーズを検討中とのこと。
大磯の楽しみがまた一つ増えました。
ご参加は両日ともお二人。曇りの日もありましたが、折り返し地点の湘南平では、富士山を始め、箱根や伊豆半島、伊豆大島まできれいに見えました。
事前にアンケートや予習クイズに答えていただいていたので、コンパスを使った現在地確認、地形図に載っていない道の見方など、ニーズに合わせた解説をしました。
他に、渡来人の横穴墓群、崖に巣穴をつくる変わったクモの解説、尾根や谷に生える樹木などの解説をしました。
次回は5月の休日に2回実施を予定しております。ぜひご参加くださいね。
10月第四週に吾妻渓谷に行ってきました。
今年の紅葉はまだのようでしたが、山の上の方は色づいてきました。
10/28からは昨年の豪雨から1年間も通行止めだった小蓬莱までのハイキングコースが歩けるようになりましたので、ちょうど紅葉には間に合うでしょうか。
いつもは9月末には咲き終わっているはずのアサマヒゴタイ。
今年は季節が先に先にすすむからでしょうか。
花弁のピンクが上品な色なので管理人は「吾妻渓谷の秋の王女様」と呼んでいます。
上流の八ッ場ダムの影響だと思われますが、例年秋よりも水位が低くなっていました。
今月は降水量が多かったはずなので、こんなに低くなっているとは、と驚きました。
湿度も変化するでしょうから、岩に張り付いているイワタバコやシダなどの植物にも影響が出てくるのではないでしょうか。
紅葉台ではつり橋を架ける工事をしていました。来年春オープンだそうです。
今まで見られなかった吾妻渓谷の姿が見られるかもしれませんね。
吾妻渓谷の自然や歩き方について知りたい方はこちらのページもご覧ください。⇒吾妻渓谷の自然
待ってました!
車のない方に朗報!
今年の秋も岩島駅から吾妻渓谷までシャトルバスが出ます。
これなら首都圏の方でも日帰りで楽しむことが可能です。
期間:2020年10月17日から2020年11月15日
つるべ落としの秋です。特に吾妻渓谷は南側が山なので、日がかげるのが早いです。
午前中の2本、岩島駅発のバスで行くとゆっくり過ごせますよ。
《詳細は》
ご参加は3人。寒い雨の日にもかかわらずお集まりいただきました。
皆さん地図読み初心者の方ではありませんでしたので、階段や斜面を使い、勾配によって見え方がどう違うか、また高さ10m間隔の等高線では表せない地形についての解説を重点的にしました。
地図読みの他に、7世紀から16世紀までの大磯の歴史遺構めぐり、野鳥が集まっていたウラジロガシの樹液の味見(びっくりするほど甘かったですね!)もしました。
昼食場所の湘南平ではあいにくの天気でしたが、なんとか見えた丹沢大山でコンパスをつかって山座同定の練習ができました。
ご参加の方からはコンパスだけの実習もやってほしいとのリクエストがあり、今後の課題とさせていただきます。
次回は5月前半の休日に2回実施を予定しております。ぜひご参加くださいね。
ご参加は4人。事前の予報とはちがって気温が高く、風もほとんどなかったので、気持ちよく歩けた一日でした。皆さんは早くから集合していただき、わからないところは質問してくださり、充実した時間となりました。
地図読みの他に、イノシシの泥浴び場や足跡、土崖に巣をつくるクモのすみか、タブノキの巨樹、渡来人の墓跡、戦国時代の掘割跡を観察、昼食場所の湘南平では富士山をはじめ、大山、金時山、伊豆大島、江の島も展望できたので、コンパスをつかって山座同定の練習もしました。
次回は2020年1月26日(日)。その次は5月と11月か12月になりますので、この機会にぜひご参加くださいね。
地図読み教室で地図読みによいテキストは?とよく聞かれますので、
Red-Geoが読んだ中で、比較的読みやすい本を3冊ご紹介いたします。
※GPSアプリについての本は、バージョンアップにより情報がどんどん古くなるので、ここではご紹介いたしません。
<気軽に楽しんで読める>
鈴木みき著『地図を読むと、山はもっとおもしろい! コミックだからよくわかる 読図の「ど」』講談社 2015/8/7
地図読み初心者の方がつまづきそうなところをかわいい漫画で紹介しています。
<風景写真と地形図を対比させながら読める>
平塚晶人著『山岳地形と読図』山と渓谷社 2005/7/1
平塚氏は何冊か地図読み本を出版されていますが、ノンフィクションライターでもいらっしゃるので、他の著者の地図読み本に比べて大変読みやすく、わかりやすいです。
大型本ですが、美しい風景のカラー写真がたくさん掲載されているので、楽しく読めます。
<自分の力をためしてみよう!>
宮内 佐季子著『山歩きの地図読みドリル』ナツメ社 2019/9/11
地図読み本を読まずにドリルを解いてみるのもいいですね。ご自分の弱点がよくわかりますよ。
ハンディサイズなので電車の中でも気軽に読めます。
【ご参考:野外での効果的な地図読み実習の受け方】
地図読み本を読むと、本では分かるけど、実際の眼前の風景と地形図の対比のさせ方がわかりにくい、という壁にぶつかります。
そこで野外の地図読みの実習を受けてみると、目からうろこ、あー、これはこういうことだったんだー、よく分かった!という驚きと感動に出会えます。
実習はどこの教室も地図読み本が2-3冊買えるくらいの金額の参加費なので、お金を無駄にしないためにも、地図読み初心者の方は、実習を受ける前に1冊くらいはお読みになることをおすすめいたします!
参加費の金額以上のものを持ち帰れるよう、本を読むことでご自分の中でつまづいてしまうところ、疑問点などをあらかじめ整理しておくとよいですよ。
Red-Geo地図読み教室では、お申し込みの方に予習のため、事前クイズを出題しています。
人に聞いたりせず、自分の力で調べてから回答していただくので、その時に地図読み本を読んでいただくと、地図読みに必要な技術がよりお分かりいただけると思います。
定員6人という少人数制、地図読み初心者&女性限定の地図読み教室、12/15と1/26、どちらも若干の空きがございますので、ただいま受付中です。
2020年1月の次は5月と11月or12月の日曜日を予定しております。
数少ない機会ですので、ふるってお申し込みください。
★お昼ごはん予定地の湘南平からは、天気が良ければ横浜、江の島、大島、伊豆、箱根、富士山、丹沢、奥多摩、スカイツリー迄360度の大展望が楽しめます。コンパスをつかって山座同定もできます★
【地図読み教室、または自然観察会の貸切について】
3~6人のグループ(性別不問)での貸切対応もご相談可能です。ご希望の日時と人数とご予算をご相談ください。
今年は全国的に紅葉が遅れているので、毎年10月末から11月初めの吾妻渓谷の紅葉も遅れているはず、とふみ、11月第三週に行ってみました。
ちょっとピークは過ぎていましたが、場所によってはまだまだ楽しめました。
写真は吾妻渓谷の名所、鹿飛です。水面が狭く見えます。
鹿飛の名は水流にも崩れず固い地質の岩が両岸から迫っていて、鹿が飛んで渡れるくらい狭いから、という理由だそうです。
夏ですと葉に隠れてよくわからないのですが、紅葉もピークを過ぎると本当に間隔が狭いのだということがわかります。
そそり立つ巨岩、大蓬莱の上の木も落葉しはじめたので、岩のシルエットがはっきりわかるようになってきました。
春から夏にかけては葉に隠れて見えなかった渓谷沿いの階段が見えています。今は通行できませんが、昔の人が歩いていた古道の一部です。
紅葉が終わるとひっそり静まりかえる吾妻渓谷ですが、落葉後にしか見えない風景が沢山あります。
12月末ごろから積雪や凍結で隠れてしまうところも多いので、是非今のうちに観にいらしてみてくださいね。
11月17日の地図読み教室の午後に歩くコースで、高麗山の山頂からの下山路は実際に行ってみると複数ありますが、国土地理院の地形図には1本しか記載されていません。
しかも標高130mから50mまではかなりの急傾斜です。
こういう地図を見るとこのコースは降りるのに危ないと思ってしまいますが、ハイキングコースが整備されている山の場合は、たいてい急な斜面にはジグザグに道が付けられていますので、まっすぐに降りることはめったにありません。
「地理院地図」https://maps.gsi.go.jp/#16/35.323161/139.326360/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
何故このような記載になるかというと、国土地理院では実踏ではなく、空中写真からコースを判別するのだそうです。
ただし市販の登山地図が出るような、人気のある山域ですとハイカーの方々から国土地理院へ訂正依頼が多くなるとのことですので、地形図の更新頻度が高い山域ほどコースはより正確に記載されることが多くなるそうです。
11月17日の地図読み教室では、高麗山からの下山路が地形図のどこを通るのか確かめながら下山します。
ぜひご参加くださいね。
地図読み教室の下見で、神奈川県大磯町湘南平~高麗山を歩きました。
あちこちに見られたのが、この写真のような細長く短い薄緑の植物?のようなものが宙に浮いているところ。
言わないと気づく人は全くと言っていい程いないのですが、観察会などで非常に驚かれ、面白がられるのでよくご紹介しています。
この植物?のようなものをつっついてみると・・・
なんと8本の脚がひょろひょろと出てくるのです。
よく見ると細長い体から糸も出ています。
これはオナガグモといいます。
みなさんが想像するような粘る網は張らず、1-2本の粘らない糸を張って、クモの子供などがその糸を伝って歩いてくるところを捕まえて食べます。
体の色が薄緑もしくは枯草色なので、脚がでていないとわかりにくいのですが、空中に長さ3-5cmくらい、幅0.5mmくらいの細長い葉のようなものが浮かんでいると思ったらつついてみてください。
思ったよりもたくさんいることに驚かれることでしょう。
6/25から吾妻渓谷は土砂崩れのため、鹿飛橋~見晴台は通行止めになっているので、今年のシャトルバスはどうかなと案じていましたが、10/18~11/18、例年通り、JR吾妻線岩島駅から旧熊の茶屋(長野原町と東吾妻町の境目)までシャトルバスが一日5往復するそうです。
※土日祝日には道の駅あがつま峡から旧熊の茶屋間が増発になります。
http://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/kankou/contents/1570587855964/files/tirashi.pdf
岩島駅からの電車の接続が良いので、車でなくても吾妻渓谷を楽しむことができます。
この機会にぜひいらしてみてください。
6月末の大雨で吾妻渓谷遊歩道に土砂崩れがあり通行止めになってしまったので、鹿飛橋の下流、渓谷遊歩道入口の十二沢~姥子平~鹿飛橋を歩きました。
この日は哺乳類の専門家の方に同行していただき、目的はツキノワグマの痕跡探しです。
葉の繁っている時期なので、クマだな(クマが木の上で実などをたべるとき、食べやすいように枝を曲げて重しとして座るので、木の上の葉や枝が塊のように見える)は見つかりませんでしたが、代わりに見つかったのが…。
クマ剥ぎです。
ツキノワグマが大きなスギの皮をはいだ跡です。
スギの皮をはいで何をしたのかというと…
皮の下の甘皮をかじった跡です。
歯型がたくさんついていますね。
このような跡は他の細い木では見られず、どうやら大木をターゲットにしているようです。
当然枯れる原因になりますから、林業に携わっておられる方には大変迷惑なことだと思いますが、クマにとってみれば、『間引き』をしているのかもしれませんね。
先日5/26に大磯町にて地図読み教室を実施しました。
ご参加は3人。地図読み初心者の方々でしたので歩く前に尾根・谷の見分け方のレクチャーに少し時間をかけました。
地図読みの他には、大磯で有名な野鳥アオバトのユーモラスな声を聴いたり、渡来人が作った横穴墓群、カネコトタテグモの巣のドアを開けたらまた閉まっていたところ、網に枯葉の破片をつけてオオシロカネグモが外して落とすところなどを観察しました。
5月には珍しく大変暑い日でしたので皆さんお疲れの様子でしたが、無事に下山できほっといたしました。
次回は秋を予定しております。
今回ご参加いただけなかった皆様、お待ちしております。
GWに群馬県東吾妻町吾妻渓谷でのガイドのご依頼があったため、下見で歩いてきました。
いつものようにJR吾妻線岩島駅から歩いて、八ッ場ダム工事のため一般車両通行止めになっている、旧・国道145号を吾妻川沿いに歩いていくとニホンザルの20頭ほどの群れに迎えられました。
右の写真は柵に腰かけてこちらを見ているニホンザルです。写真を撮ろうと20mほど距離を詰めたところ、逃げていきました。
旧・国道145号のすぐ上は2014年9月に八ッ場ダム工事のため付け替えになったJR吾妻線の廃線があるのですが、そこにも母子2組を含む群れがいました。
以前はニホンザルをあまり見かけなかったのですが、2014年秋以降はよく見られるようになってきました。
現在のところ、観光客を襲ったりはしていないようで、人間とは一定の距離を取っているように見えます。
同じ群れかどうかはわかりませんが、帰り道で人家のある付近でも数頭見かけました。右の写真はハルニレの木に座り、若葉を食べているうちの一頭で、首に緑色の発信機をつけたメスです。
おそらく農作物に被害が出ていて調査がされているのでしょう、東吾妻町のHPを見たところ、平成32年度までの3年間の計画で『鳥獣被害防止計画』が出ていました。
http://www1.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1341363276332/files/higaibousikeikaku.pdf
この計画によると、ニホンザルの項では、平成29年度から発信機をつけて群の動向調査をしており、"岩島地区では、10~50頭の群が人家近くで頻繁に目撃されている。直接人身への被害報告はないが、収穫作物、干柿等が持って行かれる被害が多数ある他、人への威嚇や人家への侵入の報告もある。人的な被害も心配されるため有害捕獲等の対策をとる。"とあります。
人家付近に目撃例が増えてきた理由は不明ですが、人間側の都合により"有害捕獲"とされるのは大変残念なことです。
観光客の立場としては野生動物に必要以上の接触はしないようこころがけたいですね。
5/26(日)9時から13時、神奈川県大磯町湘南平にて、女性対象の地図読み初心者向け教室を実施いたします。お一人様でも大歓迎です!
詳細はこちら。
5/26(日)実施予定の地図読み教室のコース選びのため、大磯町高麗山から湘南平にかけて歩いてきました。
大磯は昔から避寒のリゾート地だけあって暖かい!
季節が一歩先取りしている様子で、春の花がたくさん咲いていました。
その中で、ところどころで目立ったのが、右の写真のような大きな切れ込みの入った濃い緑の葉のもりあがり。
よく見ると、葉の上に細長い紐のようなものが伸びています。
近づいてみると、細長い紐は葉の根元のふくらんだ筒のようなものにくっついて見えます。
写真ではくるんと丸まっていますが、伸ばすと1m近くもありました。
筒は花屋さんでよく見るカラーの花や、ミズバショウの花の形に似ており、紐は筒の中から出ていました。
これはミズバショウと同じサトイモ科のウラシマソウの花。
マムシグサのなかまでもあります。
マムシグサのなかまは大変種類が多いのですが、Red-Geoのフィールドの群馬県吾妻渓谷ではウラシマソウは見られず、八王子市高尾山周辺でも株数は多くありません。
なのでこんなにウラシマソウがいたるところにあるとは、なんだかうれしくなってしまいましたね。
先日1/27に大磯町にて地図読み教室を実施しました。
ご参加は3人。予習クイズも皆さんきちんとやっていただき、おおむね好成績でした。
この日は最高のお天気に恵まれ、折り返し地点の湘南平では見事な360度の大展望に思わず歓声が上がりました。
地図読みの他にも、清水のそばのイノシシのぬた場、7-8世紀の横穴墓群、崖に観音開きの扉をつけるクモのすみか、子鹿の背中のような模様のカゴノキを観察しました。
ご参加の方からは、「楽しかった」「もう一回地図読みをやってみようという気になった」というお言葉をいただきました。
次回は5月を予定しております。
今回ご参加いただけなかった皆様、お待ちしております。
よく聞かれるご質問ですので、回答を載せてみます。
図鑑を使ったことがある方ならお分かりになると思いますが、『これ1冊で全部OK!』と言える図鑑は残念ながらありません…。
少なくとも3冊以上はお持ちになることをおすすめします。
●ご自宅用…日本全国の植物を全て網羅しているような分厚くて重たい図鑑。牧野植物図鑑のような図鑑は重たくて大きく、野外へ気軽に持っていけませんので、帰ってきてご自宅で読んでみる用ですね。ただし値段が非常に高いので、図書館を利用してもいいかもしれません。
●野外用…文一総合出版から出ているような樹木、冬芽、野草などジャンル限定のハンドブックタイプ。薄くて小さいので気軽に持っていけますね。ただし『薄くて小さい』=『情報量不足』なので、ご自宅用図鑑を参照する必要があります。
●ご当地限定図鑑…ほおずき書籍から出ている、『花かおる●●』シリーズなど信州地域限定の図鑑、JTBパブリッシングから出ている『大人の遠足』シリーズの高尾山や尾瀬など有名な自然公園の地域限定図鑑、もしくはその地域の博物館が出している図鑑(冊子)がよいでしょう。博物館発行の本は博物館に直接問い合わせれば、大抵は通販で買えます。
●見分け方図鑑…上記の図鑑は科で分かれていることが多いですが、最近は葉の形や花の色、生えている場所で調べられるものなどバリエーションが増えてきました。また一見似ている植物を比較紹介しているものもあるので、植物に関心はあるけれどどうやって種類を調べたらよいかわからないという方にはおすすめです。
図鑑はいつも手元に置いてすぐ読める状態にしておくといいですね。
また、一度覚えた植物のページに見つけた日と場所をメモしておくと、ご自分の『フェノロジー』ができてきますよ。
気温が低く、天気の良い日なので、展望を求めて、1/27地図読み教室の開催地、湘南平に行ってきました。
到着したのは午後2時をまわっていましたが、風があり、空気が澄んでいたため、海に向かって右から時計回りに伊豆半島、富士山、丹沢山塊、丸の内のビル群、東京スカイツリー、横浜のビル群、海の向こうの伊豆大島などがくっきり見えました。
湘南平の東西にはテレビ塔(写真の紅白の塔)とレストハウスの展望台と2つ展望できる場所があり、360度の大パノラマが楽しめる場所です。
展望台の展望図では、南アルプスが見えるとのことだったので、朝早く来れば白い雪山が見えたかもしれませんね。
地図読み教室では、コンパスを使った山座同定もします。"あの山は何という名の山?"という疑問にすぐ答えられるようになりますよ。
1月の地図読み教室の下見で、大磯町の湘南平を歩きました。
大磯駅からは北方向へ住宅地を登っていき、山道に入り、沢を右手に見ながら歩くハイキングコースが整備されています。
国土地理院の地図(右図の『地理院地図(電子国土web)』)ですと、住宅地からすぐに谷を北西方向に横切り、尾根に入る道(右図のグレーの点線)が表示されています。
しかし実際に行って見ると、この道はほとんど歩かれていないようで、途中から道がなくなるようです。
「谷を横切るということは、沢に下ってまた登るのか?雨の後で滑りやすくなっているのにいやだなあ。グレーの実線は広い山道のようだけど、途中で切れている。もしかして行き止まり?」
しかし、他のハイカーの方はどんどん広い山道の方に行きます。ついて行ってみると、沢を右手に見ながらぐるっと等高線沿いに沢をまわり、グレーの点線の尾根の下に表示されている、南東に伸びる尾根に入りました。
国土地理院の地図に表示されている山道は、マイナーな山域ですと、必ずしも正しく表示されているとは限らないので、戸惑うことがあります。
初めての道を歩く時は、「ここで右に曲がって…」と地図に表示されている道の向きを見てしまいがちですが、なるべく目の前の地形と等高線があらわす地形を比べながら歩きたいですね。
↑地理院地図(電子国土web)
https://maps.gsi.go.jp/#18/35.319533/139.317116/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
1/27(日)午前、神奈川県大磯町湘南平にて、女性対象の地図読み初心者向け教室を実施いたします。
詳細はこちら。
吾妻渓谷のハイキングコースの入り口にあたる、東吾妻町天狗の湯から猿橋に至るまでの徒歩約10分間の車道は静かな散策コースです。
車はほとんど通らず、平坦な道なので、どなたでも気軽に歩けます。
今回は雨だったので渓谷には入らず、この道を歩くだけにしました。
歩いていくと今は木の実盛り、とでもいうのでしょうか、いろんな種類の木の実に出会えました。
エゴノキの実→
クリ。川原湯温泉の宿では栗ご飯がだされるので有名です。
ガマズミの実→
ツノハシバミの実。中身は食べられます。
ホオノキの実。花も大きいですが、実も大きいですね。中に種が何個もはいっています。
サンショウの実。いわゆる山椒はこの黒い種です。
紅葉して葉が落ちる前に、木は地面に実を落とし、その上に落ちてきた葉で寒い冬を乗り越えます。
今だけしか見られない、実り。
おでかけくださいね。
吾妻渓谷は電車で行こうとすると、非常に不便な場所にあります。
が、数年前から秋限定で、最寄のJR吾妻線岩島駅前の国道から渓谷のハイキングコース入口までバスが出るようになりました。
今年は10月19日(金)~11月18日(日)。ちょうど紅葉の見頃の時期ですね!
バス時刻表:東吾妻町観光協会HP→http://www.tohgoku.or.jp/~aysk/pg234.html
岩島駅に到着する電車との乗り継ぎも、お手洗いや買い物を済ませるのにちょうどよい時間です。
ぜひ、お出かけください。
吾妻渓谷の歩き方はこちら。
猛暑の街中を逃れて、吾妻渓谷を歩きました。
吾妻渓谷は水が流れていても空中湿度が低いので、真夏でも汗がだらだら流れることもなく、ゆっくり歩けば涼しさを感じられるのがうれしいですね。
渓谷を横切る沢がいくつもあるので、その沢に立てば爽やかな風が吹き、いつまでもそこにいたくなります。
今回は、7月の中旬にあまり来たことが無いので、今まで気づかなかったであろう植物をさがしにやってきました。
ナツツバキの花の落ちたあとです。大人の掌の1/2ほどの大きさで、白い絹のような光沢をもっているので、地面の上だと非常に目立ちます。
吾妻渓谷の遊歩道の中ほどにおちていましたが、見上げてもどこに生えているか、他の木に紛れてまったくわかりません。
昨年7月の上旬に同じ場所でおちた花を初めて見つけて、吾妻渓谷にもナツツバキがあることを認識したのですが、そのときもどこに生えているかはわかりませんでした。
遊歩道は崖地沿いにつくられていますので、きっと斜面の高いところに生えているのでしょうね。美しく大きな花なので、満開になっているところを見てみたいです。
今回の収穫は、このバイカツツジの花。背は高くない木なので、きっと何度も目にしているのでしょうが、花は吾妻渓谷では見るのが初めてでしたので気づけてよかったです。
歩いていてふと上を見上げた時に見つけました。2cmほどの小さな花です。
よく見るとかわいらしい形の花ですが、葉の下にひっそりと咲いていました。マルハナバチなど下向きの花にもぐりこめる虫に花粉を媒介してもらうのでしょうか。
何年も同じ道を歩いていても、気づいていないことがまだまだありそうですね。これからも楽しみです。
5月下旬、吾妻渓谷の北側にある、野反湖に行ってきました。
「湖」とはいっても、もとは湿原だったのを、新潟県側に電気を送るため、発電用のダム湖がつくられています。
ここは標高約1,500m。5月下旬だというのにまだあたりは冬の感じ、新緑はこれからです。
ダム湖東側につけられた車道を歩いていくと足元にはこんな可愛らしい花が咲いていました。
イワナシの花は満開でした→
ショウジョウバカマ。少しピークは過ぎていました。→
可憐なヒメイチゲの花→
いつもの吾妻渓谷ではお目にかかれない高山植物ばかりで興奮してしまいました。
しかし野反湖で一番で有名なのはシラネアオイでしょう。
こんな看板がありました。国立公園内での盗掘盗伐禁止とあります。
シラネアオイはその姿の見栄えから盗掘がされ、絶滅の危機に瀕したことがあったそうです。
そこで地元の方が種から育て、植え付けという作業をし、増やしていったそうです。
今ではこんな感じになっています。
いたるところにシラネアオイ。
自然界でこんな群落はお目にかかりません。
シラネアオイ畑という感じですね。
植える活動をしていた方はすでに故人だそうですが、たまたまその場にいらしたお知り合いだったという方にお話をうかがうと、
シラネアオイの株を喰うイノシシ対策に頭を悩ませて、行政にイノシシが来なくなる方法を相談するなどかなり苦労されてここまで来たとのことでした。
自然界の中である特定の種を人為的に増やすと自然のバランスが崩れる一因になります。
何をもって自然とするのか、どこまで人間が介入するのか、改めて考えるきっかけとなりました。
締切がタイトだったのにもかかわらず、1/14は5人の方にお集まりいただきました。
毎回、事前のアンケートと予習クイズ(最近は毎回設問を変えています)をお願いしているのですが、予習クイズの正答率が高く、『きっと地図読み初心者ではないであろう』方ばかりでした!
今回は葉も完全に落ち、高尾山方面の展望がよかったので、東高尾山稜~高尾山南側が入る地形図を使い、地図記号の解説や、コンパスで現在地確認をする方法などをお伝えしました。
歩いた道には、ムササビがスギの花芽を食べた痕、ヤブコウジの赤い実、咲き始めたヤブツバキ(写真)が見られました。
地図読み教室の今後の予定は未定ですが、決定しだい、またHP上でお知らせいたします。
14日の地図読み教室の下見で東高尾山稜を歩きました。
細い尾根なので、足元を見ながらあるいていると、黄色の小さな植物片がたくさん落ちています。
あまり人に踏まれた様子もないようです。
ということは、落ちてきたばかり?
よく見たら、ツルウメモドキの実の殻でした。
華道をやる方やリースづくりをする方に人気の花材で、この黄色の殻の中に濃いオレンジ色の実がつきます。
道に落ちてるかな、と探しましたが黄色の殻ばかりで実が見当たりません。
どこから落ちてきたのか見上げると、10mはある高い木の枝にツルウメモドキがたくさんありました。(写真では画面左下の方にオレンジ色の実が見えますね)
ツルウメモドキはつる性で葉の繁る夏は見つかりにくいのですが、冬は黄色い塊が遠くからでも目立ちます。ここにあるのは初めて知りました。
しばらく写真を撮っていたら、他のハイカーの方に聞かれたので、ご一緒に上を眺めていると、すーっと、ツグミが音もなく飛んできて、ツルウメモドキの塊の上に止まりました。
そこで鳴きもせず静かに実をついばみ始めたではありませんか。
黄色い殻だけがはらはらと風に乗って落ちてきました。
どうりでオレンジの実が見つからないわけです。
ツグミが食べてくれなければ、ツルウメモドキの存在に気づかなかったですね。
高知県は四万十川にやってきました。
現地に来て初めて知ったのですが四万十川では洪水の時に水に浸かる「沈下橋」がたくさんあるそうです。
写真の沈下橋は車一台分ぐらいしか幅が無く、子どもでもすぐに飛び降りられそうな高さです。
橋桁が低いということは、万一流されて再度架け替えすることになったとき、安い工事費で済むのだそうです。
柵が無いのは、増水したときに木の枝がひっかからないようにするため。
川と一緒に暮らしてきた人々の知恵のなした技ですね。
来月の地図読み教室のコース選びと今週末のムササビ観察会の下見で数年ぶりに金比羅台へ登ってきました。
金比羅台までの道は高尾山の旧道。かなり急でここ数日降雨が無いので、砂地や岩がむきだしになっている箇所は、乾いて少し滑りやすいです。
冬の凍結している時期は下りに使うのは避けた方が懸命かと思われます。
金比羅台には麓からは45分ほどで到着。
振り返ると無数の星をばらまいたような光景が広がっています。
下に見える光の横線は京王線。『銀河鉄道(?)』のようでしたね。
帰りは舗装された1号路で下山。18時過ぎにムササビの鳴き声が下の方で3回ほど聞こえました。繁殖期はもう過ぎたようで、静かな夜歩きでした。
今回の参加者はお二人。地図上で尾根と谷の地形の判読ができる方でしたので、実際の見える風景との比較の仕方、コンパスの使い方を重点的にお伝えしました。
途中、けものがよく使う道や、成虫の姿で越冬する、羽の裏側が真っ白なウラギンシジミなどを観察しました。
最後は地図読みに役立つ本や、高尾山の動植物図鑑のご紹介をしました。
次回は1/14(日)。ご希望に合わせて解説内容を変えていきますので、お楽しみに!
八ッ場ダム予定地、群馬県吾妻渓谷のコケの観察会に行ってきました。
コケの豊富さで有名な奥入瀬渓流や北八ヶ岳と異なり、吾妻渓谷はあまり空中湿度が高くなく、比較的乾燥した環境なので、あまりコケは多くないのですが、いくつも沢を越えていくので、湿った環境や乾燥した環境に生えるコケといくつもの種類が見られます。
講師の先生によると、コケを観察するのにおすすめな時期は葉が少なくなった晩秋や春先なのだそうです。夏は他の植物が繁茂しすぎてコケが見えなくなってしまうのだとか。
コケの観察会は、ほとんど歩きません。皆さんすぐに立ち止まってルーペでのぞき込むので、この日は渓谷を半分も歩けませんでした。
それでも距離にして約500mの山道の間に40種類以上のコケが見つかりました。
写真は『オオベニハイゴケ』。
この色は枯れているのではなく、もともとこういう赤茶色なのだそうです。
コケには胞子をとばす『さく』というマッチ棒のようなものがつき、その形で種類を見分けるのだそうで、春につく種類もあるので、また春になったら探してみたいです。
『地図展2017 南多摩50年の軌跡』
京王線・小田急線・多摩モノレールの多摩センター駅のそばのパルテノン多摩にて開催です。
11/11-13には地図に関する講演会も事前予約なしで参加できます。
日本地図センターHP↓
http://www.jmc.or.jp/event.html
2014年秋のJR吾妻線付け替え以来、ずっと不便だった吾妻渓谷へのアクセス。
なんと今年、2017年秋には、期間限定ですが、JR岩島駅から吾妻渓谷シャトルバスが出ます!
50人も乗れるバスですので、混んで乗れないということはきっとないですね。
詳しくは東吾妻町観光協会HPへ↓
http://www.tohgoku.or.jp/~aysk/pg258.html
観察会の下見で日影沢林道から小仏城山に登りました。
9月にこの道を通るのは、3年ぶりのことです。
日影沢林道の一般車通行止めのゲートより下は、9月になるとナギナタコウジュとツリフネソウが多かったのですが、今回、この花が沢山あることに気づきました。
ジャコウソウです。
以前、高尾周辺ではそんなに株数が多い花ではなく、見つけられたらちょっとうれしい、というような、どちらかというと珍しい方に入る花でした。
この辺りに多く生えている理由は分かりませんが、今後どう変化するか見ていきたいですね。
群馬県谷川岳方面にハイキングに出かけました。
水上駅からバスが出ており、谷川岳ロープウェイまでは30分ほどです。
ロープウェイを降りるとすぐハイキングコース。
歩道は整備されていますが、ところどころ木の階段がぐらぐらするところがあるので
注意して登ります。
それまでの雨が上がって気温が上昇してきたので、
上着を脱ごうと立ち止まったら、横の立ち枯れたブナの木にたくさんの大きなキノコ!
ふくふくして柔らかくいかにも美味しそうに見えます。
キノコに詳しい方にうかがうと、これは夜に光る「ツキヨタケ」。
有名な毒キノコです。
何も知らなければ何気なく試しに齧ってしまいそうですね…。
高尾山の北側、小下沢を歩きました。
以前、キャンプ場があった場所に石垣があり、ふと覗いてみると、直径3cmくらいの白いレースのような円が石垣の隙間にたくさん浮かんでいました。
それぞれの円をよく見ると、裏に薄茶色のクモが1匹づつ隠れています。
これはウズグモのなかまの巣。
渦を巻くような網を張るから『ウズ』グモです。
石垣の隙間は暗いので、たくさん住んでいることがわかりました。ウズグモのマンションのようです。
これでは目立ってしまって、虫がひっかからないのではと思うのですが、網を補強するためでは?外敵から隠れるためでは?などいろんな説があるようです。
白い円をつついてみましたが、じっとしてその場からなかなか離れないので、
クモにとってはこの円は隠れ場所なのかもしれませんね。
高尾山の北側、日影沢を観察会の下見で歩きました。
写真はこの時期、あちこちで見られるウリノキの花。
下向きの花ですが、開花すると花弁がくるくるとコテを当てたように
上に巻き上がります。
大きな葉に隠れて咲くので、あまり目立たないのですが、マルハナバチにとっては良い蜜源らしく、花から花へと飛び回っていました。
虫にとって下向きの花の蜜を吸うのは大変で、中には下向きだと止まれない種類もいるそうですが、マルハナバチは花弁に足をひっかけ、おしべの間に顔をつっこんでいました。
花弁がくるくる巻きなのは、マルハナバチにとって良い足場なのでしょうね。
また、ウリノキの方もマルハナバチに効率よく花粉を運んでもらうため、くるくる巻きに進化したとも言えそうです。
宮城県は大崎市にある鳴子峡を訪れました。
現在、鳴子峡の遊歩道は土砂崩れのため通行止めになっており、殆ど水に近づかず森の中を歩く大深沢遊歩道があります。今回はここをゆっくり歩きました。
鳴子峡は紅葉の絶景で知られますが、全身が緑に染まるような新緑の時期もまたいいものです。訪れた日は雨でしたが、森が雨水をしのいでくれ、快適に歩けました。
歩いていると、緑の中にひときわ輝く白いかたまりがあります。
近寄ってみると、「ギンリョウソウ」の一群でした。
キノコと間違える人も多いと聞きますが、これでもれっきとした花で光合成はせず、菌類に寄生して生きる植物です。
じっと見ていたらうつむいた花にマルハナバチが潜り込んでいきます。
ハチが来るなら蜜があるのかなと思い、小指を花につっこんで舐めてみると甘い!ハチが来るのも頷ける甘さでした。
東京近辺でも生息し、梅雨の時期に開花しますので、探してみてくださいね。
今年も新宿西口でやるそうです!地図に親しめる展示会のお知らせです。
「地図で見る Cool Tokyo」
開催日時:2017 年6月7日(水)~6月9日(金)(入場無料)10 時~ 19 時(9日は 17 時まで)
開催場所:新宿駅西口イベントコーナー(新宿区西新宿一丁目西口地下街1号)
主催:「測量の日」東京地区実行委員会(事務局:国土地理院関東地方測量部)】
地図の専門家が気軽に解説して下さるので、ぜひ質問してみましょう。
東京の地形の変遷の展示、地図グッズ(今年は旧判の地形図を使った『地図扇子』も!)の販売もありますので、お仕事帰りなどに、行かれてみてくださいね。
ご参加は3人。暑い日でしたので、涼しい木陰を選んで歩きました。
今回は、今までの教室では行かなかった地点まで歩き、10m単位でしか地形を表現できない等高線の限界、迷いやすい尾根の分岐、ご自分の中で距離感のものさしを持つことの重要性等について解説しました。
また、東高尾山稜の地形模型(手作りです!)をお見せして、歩いたコースの振り返りができるようにしました。
皆さん、腑に落ちないところはきちんと質問して下さり、こちらとしてもやりがいがありました。
地図読み教室は、暑い夏はお休みで、次回は12月以降の日曜日になります。
これまでご参加の皆様にやってきていただいている予習クイズはずっと同じ内容なのですが、次回以降は内容を変更してさらに地図読みの予習となるよう
にします。お楽しみに!
5/14(日)、貸切のお問い合わせのあったグループの方対象の地図読み教室を実施しました。
当教室は、立ち止まってはしょっちゅう地形図と実際の地形とにらめっこし、虫や花など季節の自然の観察もするので、殆ど距離を歩きません。
なので、皆さんの体力&気力を考慮し、いつもは午前中のみなのですが、
今回はご要望に合わせ、一日間となりました。
気温もちょうどよく、前日の雨で湿気があるにもかかわらず、お昼にはスカイツリーがくっきり見えるほどの視界の良さでした。
少し時間に余裕があったので、自然観察の時間を増やし、茶色の胞子を飛ばすキノコ『ツチグリ』、葉や枝が良い香りのする『クロモジ』、葉の下で隠れて咲く白い花が可憐な『ミヤマナルコユリ』などを観察することができました。
下山後は、山麓のお茶屋さんで、今回のおさらい、予習クイズの回答の
出し方、地図読み上達のコツなどのお話をしました。
今までもご参加の皆様方にはお話してきましたが、地図読みには『慣れ』が
必要で、1回だけでなく、続けないと感覚を忘れてしまいます。
是非行く前に地形図をながめて、ご自分の行くコースがどんな地形なのか、
予測を立てて合っているかどうか、確認してみる作業を続けていただくと
上達が一層早くなりますよ。
国土地理院のHPは地図読みをやるようになってからチェックするようにしているのですが、少々とっつきにくかった10年前に比べ、最近、親しみやすく、よりわかりやすくなりました。
特にお得なのが、左記写真のページから、地理院地図globeのページに飛んで、任意の場所の鳥瞰図が簡単に見られるようになること!
右上の『機能』ボタンから、高さ倍率もお好みで変えられます。
これが無料!
↓日本の主な山岳標高 ―日本の山岳標高一覧(1003山)―↓
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html
地形図との重ね合わせもできるので、地図読み初心者の方がつまづき
がちな、尾根と谷の読み取りの練習に使えますね。
京王線高尾山口駅から東高尾山稜の四辻に向かう谷沿いの道。
狭い道ですが、四季折々に様々なものが見られるのでよく歩いています。
今回見つけたのは、エゴノキにぶら下がる、葉っぱの巻物。
これを見ると『晩春』『初夏』という言葉が浮かびます。
これはエゴノツルクビオトシブミという虫がつくった、幼虫のための住みかです。
この葉っぱの巻物の中には、卵が1個入っていて、時期が来るとふ化した幼虫が中の葉っぱを食べて育ちます。
こんな小さな虫ですが、器用につくるものなのですね。
草津温泉の東外れにある、「嫗仙の滝(おうせんのたき)」。
岩肌が赤いので有名です。
川の水に鉄分が含まれていて、赤くさびたような色になるのだとか。
滝をよく見ると、真ん中の上の沢から流れる筋の脇に、途中の岩の小さな穴から水が流れているところが何か所かありました。
横向きの大きな黒く見える2つの穴はもしかすると以前水が流れていたあとかもしれませんね。
草津温泉バスターミナルから徒歩1時間半かかりますが、草津温泉にいらしたときは是非寄ってみてください。
東高尾山稜の四辻に向かう谷沿いの道を歩いていたら、穴の開いた古いオニグルミの実が2つ、土に埋もれているのが見つかりました。
どうやらネズミに食べられた痕のようです。ネズミは地面に押さえつけてクルミの両脇に穴を開けて中身を食べます。
オニグルミは谷筋に多い木ですが、あたりを見回してもオニグルミの木は見えませんでした。
小さなネズミが自分の顔ぐらい大きなクルミを運んでいるのを想像すると、なんだかほほえましくなりました。
群馬県吾妻渓谷の周りには東西南北、たくさんの温泉があります。
有名なのは草津温泉、川原湯温泉、四万温泉、伊香保温泉という宿泊できる温泉地ですが、日帰りのみの温泉もかなりあります。
しかも、貴重な源泉かけ流しの施設が多いのです。
今回ご紹介する「根古屋乃湯」もそんな日帰り温泉の一つ。
驚くべきはシャワーまで温泉!なんという贅沢な湯使いでしょうか。
湯の温度はぬるく、加温していますが、内湯には温度の違う浴槽があり、好みによって選べます。なめるとほんのり塩味、少し油臭も。川原湯温泉に少し似ているにおいでした。
赤城の山並みを眺められる露天風呂もあります。
お座敷の食堂もありますので、休憩しながら入るのもいいですね。
あまり有名でないせいか、土日祝日でも比較的空いていますので、静かに湯と向き合いたい方にはおススメです。
1/22(日)に引き続き、1/29(日)も東高尾山稜にて地図読み教室を実施しました。
参加者は3人。お天気よく、例年よりも暖かで過ごしやすかったです。
等高線から『尾根』『谷』『ピーク』『峠』の見分け方、国土地理院の1/25000地形図で1mm=実際の水平距離が25mであることなどを解説、1/25000地形図には載らないピークのあることを確認、実際の地形と地形図の表現の比較をしました。
次回は5月中旬以降の日曜日の予定です。ご関心のある方はお気軽にお尋ね下さいね。
右の写真は1/22の参加者の方から頂きました→
無事終了しました。ご参加の皆様、有難うございました。
1/22(日)地図読み教室に沢山のご応募をいただきましたので、1/29(日)も同じ内容で実施します。
1/25(水)締切です。若干名の空きがございますのでお早めにお申し込みください。
詳細はこちらへ◆
1/22(日)、東高尾山稜にて地図読み教室実施しました。
参加者は7人。キャンセルもなく、時間前に集合(!!) 皆さんの熱心さに圧倒されます。
地図読み初心者の方が多かったので、この日のミッションは、『等高線から標高を読み取る』『ピーク・尾根・谷を見分ける』など地形図だけでわかる情報の読み取りにしました。
発展問題として、地形図には出ていないピークで1/25000地形図の限界と山座同定のやり方でコンパスの使い方について紹介。
初めてコンパスを使う方には難しく感じられるようなので、さわりだけにしましたが、登山用コンパスについている虫眼鏡や物差しは便利だと思っていただけたようでした。
1/22はたくさんのお問い合わせをいただいたので、1/29にも急きょ実施を決定しました。
地図読みやってみたい、という方、お待ちしております。
無事終了しました。ご参加の皆様、有難うございました。
1/22(日)午前中、少人数の女性対象に、地図読み教室を東高尾山稜にて実施いたします。
比較的ハイカーが少なく、高低差も少なく、ゆったり地図読みができるコースを設定しています。
地形図やコンパス(有料)の貸出、予習クイズもあります。
初めて地図読みをやるという方、登山スキルをレベルアップしてみたい方、お待ちしております。
詳細はこちらへ!◆
群馬県東吾妻町吾妻渓谷にかねてより建設中の橋、『猿橋』が完成しました!
大正時代にはここより上流の、鹿飛橋のそばにあったのだそうです。
今まで見えにくかった『白絹の滝』もばっちり見えるようになりました。
八ッ場ダム建設のため、歩く範囲が狭められている吾妻渓谷ですが、少し歩きやすくなりましたね。
神奈川県大磯町と平塚市にまたがる高麗山(こまやま)一帯。いくつもの小さな山が連なり、標高は約200mと低いのですが、海沿いの東海道線側からかなり目立つ山並みです。
湘南平から高麗山に向かう尾根道を歩いていくと、地元の方が森林整備されている場所があり、藤色のアキノタムラソウやトリカブト、ピンクのタイアザミなど秋の花々のお花畑のようになっていました。
一休みしようと腰を下ろす場所を探したら、大きなエノキの木があり、その横には『一等三角点』の看板が。
どこにあるのかさがしたら…看板の横に低い柵で囲まれた小さな祠があります。
祠の裏にはさらに黒い柵で小さく囲まれた一角があり、中は三角点の石が見えました。知らなければ何かの植物を植えてある花壇と思われてしまいそうですね。
国土地理院の地形図には『△』の中に『・』が入った記号があります。【一等三角点】【二等三角点】の判別は地形図上では分かりませんが、形やまわりの環境はまちまちなので、探してみるのも面白いですよ。
約10年ぶりに、足尾銅山の鉱毒事件で有名な栃木県足尾に行ってきました。
記憶にある足尾の山は草木も何も生えない、荒涼とした風景で、植樹ボランティアの活動が活発なのは知っていましたが、『ここが緑の山になるなんて生きている間には見られないだろう』と思っていたのですが、今回行って大変驚きました。
緑の面積が増えている!
植樹活動をしている方にお聞きしたところ、植樹後に雨風などで土が流されていくのを防ぐため、麓の方から上にかけて徐々に植えていくのだそうです。
植えられて数年がたった麓の方は、人の背丈よりも高く伸びた木がうっそうとした林をつくっていました。
今後どうなっていくかまた見に行きたいですね。
地図に親しめる毎年恒例の展示会が新宿で開催中です。
【楽しみながら地図を読み、大地を測る!
「くらしと測量・地図」展
6月8日~10日 10時~19時 (10日は17時まで)
新宿駅西口広場イベントコーナー
主催:「測量の日」東京地区実行委員会(事務局:国土地理院関東地方測量部)】
地図の専門家が気軽に解説して下さるので、ぜひ質問してみましょう。
古地図展示、地図グッズの販売もありますので、お仕事帰りなどに、行かれてみてくださいね。
東高尾山稜にて行いました。参加者の方はお二人。
晴れて爽やかな空のもと、新緑の中の山歩きでした。
市販のミニジオラマを使って、予定コースの勾配を確認、地図上で『尾根』『谷』『鞍部』などの山用語を確認した後、東高尾の尾根に上ります。
1/25,000の地形図では表示されない『ピーク』が実際にある時の判断の仕方、現在地を推定する為に必要な情報や距離感のつかみ方などのお話をしました。
開けた斜面では、"山座同定(遠くに見える山の名前を当てること)"をコンパス操作や山の形と等高線の比較でできることをお伝えしました。
下山後はカフェにてコーヒーを飲みながら、地図についてのよもやま話、
地図読みに慣れるコツ、参加者の方からリクエストのあった市販の登山
地図と国土地理院地形図の比較についてお話をしました。
次回の地図読みは今冬を予定しております。
お知らせをこのHPに掲載しますので、チェックしてみてくださいね。
5月中旬の高尾周辺の山は、遠くからでも判るほど黄色い花があちこちで目立ちます。
特に京王線高尾山口駅のホームから東高尾山稜を見ると、山に黄色のストールをかけたように見えます。つる植物なので、他の木に巻き付いて大きくなります。
この黄色い花はマメ科の「ジャケツイバラ」。「蛇結茨」と書くそうです。なぜこんな名になったのか、以前から不思議に思っていましたが、手に取って見られる場所がありましたので、近寄って見てみました。
花は大きくて見ごたえがあります。つるを引き寄せて撮ろうとしたら激痛が!
よく見ると、枝に無数のとげがあります。思わず手を引っ込めました。
バラよりもとげが多いのではないでしょうか。
恐る恐るとげの少ないところを選んで引っ張ってみたら、花の落ちた痕と痕の間に、未だ固くなっていない青いとげが見えます。
花が終わると、すぐにとげを作り、他の木に這い上っていく。あの曲がったとげの多さを見たら、「蛇が結ぶ」茨というのも納得できるような気がしました。
GW前後の吾妻渓谷。
「ヒーリーリーリーリー…チチッ」と言う鳴き声が聞こえてきました。
声はあまり移動しないので辺りを見回すと、いました、オオルリの雄です。
目が覚めるような青が大変美しい鳥です。
八ッ場ダム本体工事のすぐ目の前でしたので、工事の音がかなり大きかったのですが、負けずにさえずっていました。
この時期のさえずりは求愛と縄張り宣言。
写真の雄はどちらだったのでしょうか。
神奈川県大磯町の湘南平に登ってきました。
大磯駅から丘陵地にある住宅街の中を歩き、森に入っていきます。
雨の予報が出ていたためか、ハイカーが少なく、大変静かな早春のハイキングとなりました。
登っている途中、ふと横の土崖を見ると、右の写真のような穴が空いています。
「カネコトタテグモ」の古巣(空き巣ならぬ空き家)です。穴の周りが白く見えるのは糸でかがられているためです。
このクモは土の中に巣をつくり、入口に観音開きのドアをつけ、普段はそのドアを閉め、中から獲物となる虫が歩いてくるのを待ちかまえます。
虫が来るとさっとドアを開け、中から虫をひきずりこむという訳です。
住宅地に近いところですと、このような土崖は防災上コンクリートでおおわれてしまうことが多いためか、このクモを絶滅危惧種に指定している都府県もあります。
さて、下の写真では、どこに巣があるか分かりますか?
答えは…
下の写真です。
これはみな古巣なので、ドアは開放されていました。
穴が空いているように見えるから発見できたのですが、現役の巣だと見つけるのは至難の業です。
現役の巣はドアを開けようとすると、内側からカネコトタテグモが開けられまいと閉めに来るので、それを見たかったのですが...。
通りかかったハイカーの方々にも探していただきましたが、この日はこの土崖には現役の巣は見つけられませんでした。
でも居ることが判っただけでも大きな収穫です。
トタテグモの仲間は自然の豊かさを測るバロメーター。
皆さんも土崖にこのような穴を見たら、ここは自然の豊かな場所なのかな、と思って見てくださいね。
西丸震哉さんの『机上登山』博品社、1998年。
実際に行っていないのに、地形図を読み取るだけで、見えてくる風景、森の様子、
休憩に良い場所、野営地などを語ってくれるので、著者と一緒に山旅をしている気分になってきます。
紹介されているのは北から南まで20コース。
昭和40年代の地形図から読み取っていますが、今の地図と比べて、コースをたどってみたいですね。
1/18の積雪のため、小仏城山でなく、東高尾山稜にて行いました。参加者の方は4人。
幸運にもお天気に恵まれ、気持ちの良い歩きができました。
最初、地図読みに基本のピーク、尾根、谷、峠の読み取り方、標高の読み取り方をお知らせした後、
東高尾の尾根に上ります。
尾根に着くまでの道を地図上で先読みし、勾配がきついのか、尾根道なのか谷の道なのか、確かめながら登り、峠まで登りつくと、進む方向をコンパスで確認、
開けた斜面では、コンパスを使って"山座同定(遠くに見える山の名前を当てること)"をしました。
皆さん、事前課題の予習クイズも積極的に取り組まれたご様子で、熱心にご質問をいただき、こちらも大変張り合いがありました。有難うございました。
地図読みの本はどれも楽しい本ばかり。
読んでいると『ふむふむ』、『へーっ』、『そうかあ!』
あっという間に時間がたってしまいます。
その中でも新旧とり混ぜ、Red-Geoのオススメ地図読み本を紹介します。
いっぱいあって選ぶのに迷ってしまうのですが、今回は[初心者の方にオススメ本]と
いうことで。
[描いて遊びながら地図に親しめる]
『ちゃんと地図 らくがきをたのしむ本』
日能研 1993年
小学生向けの本ですが、大人でも楽しめます。
ページをパラパラめくって、好きなところ、どこからでも
色鉛筆などを使って描いて遊ぶことができます。
"縮尺""等高線"という言葉は出てきませんが、終わるころにはきっと身についていることでしょう。
[漫画で楽しく地図読みに親しめる]
鈴木みきさんの『地図を読むと、山はもっとおもしろい! コミックだからよくわかる 読図の「ど」』
講談社 2015年
地図読み初心者の著者の体験レポート漫画、とでもいいましょうか。
可愛い絵と著者の本音トークに引き込まれ、本屋で一気に最後まで立ち読み…!?
いやいや、ちゃんと買いました。
初心者ならではの視点で、尾根と谷の概念など分かりやすく説明されており、
ここ数年では一番のオススメ本です。
コンパスを使うときに必要な磁北線。
地図の北と磁石の指す北は、八王子市小仏城山ですと西に約7度10分ズレています。
Red-Geoの地図読み教室では、磁北線を記入した地形図を皆さまに貸し出ししています。
「この地形図は翌年以降、使えなくなるかもしれません」と云ったところ皆さんに驚かれました。
理由は磁北線の角度は日々変わっており、場所によっても異なるため。一般に北へ行くほどズレが大きくなります。
約200年前、日本を歩いて測量した伊能忠敬の時代は地図の北と磁石の指す北はほぼ同じで
あったことが分かっています。100年で約3度もズレたのですね。
国土地理院は2000年、2010年と10年ごとに角度の発表をしていましたが、今後は5年ごとの
発表になるそうで、今から楽しみです。
冬至の高尾山の風物詩、ダイヤモンド富士。
日中のお天気は良かったのですが、15時過ぎの富士山は雲がかかっていて、夕日は期待できそうにありませんし、山頂も人出がありません。
山頂のお茶屋さんは、『今日はダメだと思って帰ってしまうお客さんが多いみたいなんです』と仰っていましたので、無理かなと思いましたが、16時10分頃、それまで雲の切れ間から眩しく反射していた光が半円になったと思ったら、富士山のシルエットがくっきり見えたではありませんか。
『おおおー』というため息のような歓声のような声が周囲から上がるなか、太陽の面積が
どんどん狭くなり、きらっと小さなトパーズのように煌いた後は、夕焼けに墨色の富士山が
浮かび上がりました。
毎年見られる現象ですが、やはり何度見ても一年の締めくくりと安心します。
「木の葉が落ちて地形が見やすくなる冬がいい」とよく言われますが、見たい地形を見下ろせる場所ならば、写真のような紅葉の残る初冬もよいですね。
写真はケーブルカー高尾山駅(標高472m)で、八王子市の法政大学のキャンパス方面を見おろせる場所です。
スギヒノキ林と紅葉した落葉樹林のコントラストがくっきりして、尾根と谷を見分けやすくなっています。
新緑の時期もいいですが、紅葉している林の方が見分けやすいです。
温かい服装、双眼鏡、複数の地形図とコンパスを持って、等高線と地形を比べる練習も楽しいですね。
群馬県東吾妻町吾妻渓谷にて。
秋にしか見られない、お魚です。
目玉は一つでなく複数ついている個体もあります。
このまま冬を迎え、翌年春にはこの目玉からまた新しい生命が生まれます。
※※※※もっと知りたい、という方へ※※※※
イヌブナハボタンフシ と検索してみてくださいね!
2010年秋に群馬県吾妻渓谷の木の葉を押し葉にして、カラーコピーをとって以来、各地の木の葉を集めるようになりました。
種類が分かれば自分だけの"ご当地樹木図鑑"になってしまうんですよ。
集めていくと同じ地域でも場所によって木の種類が違うことがわかってきます。
【やり方】
葉っぱの種類を調べるのは、すぐにやってくださいね。
生えている毛が決め手になることが多いので、毛が寝てしまうと識別しにくくなります。
春は秋に比べて葉っぱの中の水分が多く、すぐ変色してしまうので、スピードが勝負です。
[注意]「わー、この葉っぱキレイ!」
欲ばってたくさん拾ってきてしまうと、コピー機を待っている方が並んでいるかもしれないので、考えて拾うことも大切ですね…。
ずっと行ってみたかった、真鶴町立遠藤貝類博物館。
真鶴が生んだ貝類研究家遠藤晴雄さん(1915~2006)が収集された貝を全て収蔵、素晴らしいコレクションを誇ります。
展示室は「真鶴・相模湾の貝」、「日本の貝」、「世界の貝」と3つに分かれ、海だけでなく、カタツムリなど陸の貝類の展示、随所に貝の豆知識展示があり、貝合わせ遊びや細密画体験コーナーなどがあって飽きることがありません。
入館しなくても、博物館入口の前に学芸員実習に来られた学生さん制作の標本や漂流物の展示が充実しており、時間の無い方でもどなたでも気軽に楽しめるし、また入館促進になっているのが良かったです。
たくさんの貝の形の面白さや色の美しさにひかれ、写真撮影可能とのことでしたので、
電池がなくなってしまうぐらい撮っていたら、見たことのある貝がいくつかあります。
子どもの頃、親戚からもらった貝の詰め合わせにあった貝。
世の中にはきれいな貝があるんだな、と飽かず眺めていたのを思い出しました。
お土産ですから名前や産地などは書いておらず、40年以上も種類が分からなかったのですが、
写真のイチゴナツモモガイ、サオトメイトヒキマイマイ、ハートガイ…など。
思いがけない再会でした。
夏の終わりの高尾の森はグレープフルーツのような爽やかな香りが漂います。
その香りの出どころはこれ。
カヤという木の実がたくさん落ち、何かにかじられたような
歯型がついています。
この時期のカヤの実の中の種子はムササビのごはんになります。
毎年食べに来ているようですよ。
岐阜の方ではカヤにチョコレートをまぶしたお菓子が売られているとか。
人間も美味しいカヤの実、ムササビも美味しく感じているのでしょうか。
仙台の太白山自然観察の森に行ってきました。
林の下が鮮やかなピンクになっています。
何だろう?これ?東北って植物が関東と違うし、何だろう??
と思って上を見上げると、トチノキが咲いていました。
ピンクはトチノキの花が落ちた跡だったんですね。
落ちた花を拾ったら大変上品な香りがしました。
太白山自然観察の森は無料のガイドツアーがあります。
分かりやすくのんびりしたガイドで、リピータさんも親切に教えて下さるので、初めての方でも楽しめます。
リピータの家族連れが何組か参加していて、お子さん方が初めての参加者に可愛く説明してくれました。
仙台駅からバスが出ていますので、お近くにお寄りの際は行かれてみて下さいね。
2004年から年に数回行っている、東京都多摩川の支流の上流部での水生生物調査。
川の虫の種類で、川の水のきれいさが分かると知り、始めました。
国のHPでは、川の水質を4段階に分けています。
例えば、
どのランクの虫が一番多く数が出るかで、判定します。
2か所の場所を決めて、もう10年以上になりますが、虫の種類もだんだん変わってきたなと感じます。
10年前に比べて水位が低くなってきたためか、速い流れに棲む虫が減ってきたようです。
また、一年を通じて一定の水質ではなく、よごれたりきれいになったりするのを見てきたので、大変面白く、今後もずっと続けたいですね。
写真の虫は、「キタガミトビケラ」の幼虫。
『川のミノムシ』みたいで、愛らしい姿です。
水の中の岩にひも付きの巣をつけ、その中で流れてくる虫を捕まえます。
危険を感じると、自分でひもを切って流れていきます。ちぎれたひもが岩にブラブラしているのが見えます。
管理人が調査しているのはこちらです。
川虫の調べ方もご案内しています⇒水を調べよう
初夏から秋に歩くと、よく見かける足の細くて長い生きもの。
「クモ」と言われる方が多いのですが、クモではなく、「ザトウムシ」の仲間です。
クモとの違いは、クモは体が2つに分かれていますが、ザトウムシは分かれていません。
ダニに近い仲間です。
また、クモは生きた虫を食べますが、ザトウムシは弱った虫や死んだばかりの虫を食べるので、「森のそうじ屋さん」と呼ばれます。
写真のザトウムシは死んだツノゼミを食べています。
他に見かけた個体はアケビやキイチゴのような柔らかい木の実を食べていました。
高尾山では、コースや場所によって見られるザトウムシの種類が違います。
例えば湿った沢沿いを歩く琵琶滝コースでは黒いオオナミザトウムシ、
乾いた尾根沿いを歩く稲荷山コースでは赤茶色のアカサビザトウムシ、
ケーブルカーから上の方では小さな体のモエギザトウムシ。
触っても毒はありません。
前から二番目の足が長く、さぐるように歩くので『座頭虫』の名がつけられたそうです。
マメ科のユクノキ(雪の木)の花。
花期は梅雨の時期ですが、数年に1回しか満開にならないそうです。
渓谷のゆるやかな斜面に生えるので、植林で伐採されることが多く、神奈川県では既に絶滅したことが分かっています。高尾山には何本かあるのは確認できていますが、花は見たことがありません。
分布の北限は群馬県吾妻渓谷とのことで、以前から木の場所をチェックしておいて、6月になるのを楽しみにしていました。
吾妻渓谷沿いの国道145号を歩いていくと、対岸の渓谷の斜面が白く見えます。
よく似たニセアカシア(ハリエンジュ)の花も同じ時期ですが、白さが全く違います。
双眼鏡でのぞいてみたら、ユクノキで間違いありません。その名の通り、本当に雪のようでした。
今まで同じ時期に歩いても気づかなかったのは、やはり満開になっていなかったからなのでしょう。
来年はどうなるでしょうか。